シンプルな文例
まずは、もっともシンプルなのが以下の文例。
このたび、□月□日から下記の住所へ引っ越しましたのでお知らせいたします。
お近くへお越しの節には、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
〒XXX-XXXX
東京都○○区○○町○○○○
氏名
TEL:XXX-XXXX-XXXX
え、これだけで良いの? と思う人も多いでしょうが、転居はがきは「引っ越したこと」を通知することが第一の目的。「引っ越したこと」「引っ越した日」「引越先の住所」が伝われば十分なのです。
ぶっちゃければ、転居はがきに引越先の住所以外の内容を求めている人はほとんどいません。
仲の良い友人・知人へ何かを伝えたいのなら、手書きで添えたほうが良いし、そもそも転居はがきを出す前後に電話やSNSで連絡していますからね。
一言付け加えた文例
それでも、シンプルすぎてこのまま使うのはちょっと…という人は、引っ越しに関連した文章を追加してみましょう。
転居してからの心境を伝えたり、アドレス帳の変更をお願いしてみたり、来訪しやすい気分にさせる内容を付加するのがスタンダードな方法です。
このたび、□月□日から下記の住所へ引っ越しましたので、取り急ぎお知らせいたします。
心機一転、気持ちも新たに日々を過ごしております。
今後とも変わらぬお付き合いをいただけますよう、よろしくお願いいたします。
転居先住所
このたび、新しい住所へ引っ越しました。□月□日から下記の住所で暮らしています。
ご面倒ですが、アドレス帳の変更をお願いします。
美味しいお店も探しておきます。
お近くへお越しの節には、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
転居先住所
このたび、□月□日から下記の住所へ引っ越しましたので、取り急ぎお知らせいたします。
引っ越して間もないのですが、すでに美味しい食事処もいくつか発見できました。
紹介したいので、ぜひ一度遊びに来てください。
転居先住所
転居先について、さらに詳しい情報を載せた文例
転居先の住所を記入しただけでは、相手が来訪するときに困るかもしれません。イラストが描ける人なら、転居はがき内に簡単な地図を載せておくと親切です。
イラストが描けない人は、文章で転居先までのルートを示してあげましょう。迷わないように、わかりやすい目印などを入れておくと良いでしょう。
このたび、新しい住所へ引っ越しました。□月□日から下記の住所で暮らしています。
ご面倒ですが、アドレス帳の変更をお願いします。
簡単な地図を載せておきます。
お近くへお越しの節には、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
地図のイラスト
転居先住所
このたび、転居いたしましたのでお知らせいたします。
新住所は下記のとおりです。
場所は、○○線○○駅より徒歩○分程度。駅から見える○○の建物から左へ向かって、茶色いビルの□階となります。
折がありましたら、是非とも一度遊びに来てください。
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
転居先住所
このたび、気持ちを新たに××区から○○区へ転居することになりました。
□月□日から下記の住所に住むことになります。徒歩圏で飲み屋が多く、まさに自分好みの物件でした。
最寄り駅は○○駅で、歩いて○分ほどの場所となります。□□改札口を右手に歩いて、飲み屋の多い商店街を抜けた先にある白いビルです。ビルの向かいには郵便局があるので、目印にしてください。
近くに来たら気軽に連絡してくださいね。今後ともよろしくお願いします。
お手間をお掛けしますが、アドレス帳を下記の住所へ変更していただけると幸いです。
転居先住所
時候の挨拶を入れた文例
季節や天候を表現するのが「時候」です。手紙の冒頭で使われることが多く、取り入れると格式を感じさせる文章になります。また、文末の締めとして使うこともあります。
突然のことですが、○月○日より下記の住所へ引っ越しました。
○○線○○駅が最寄り駅となります。
以前より少し離れた場所となりますが、近くに公園もあって穏やかに過ごせています。
付近へお越しの際には、ぜひ一度お立ち寄りください。
心よりお待ちしております。
日増しに暑くなってきますが、お体を崩されませぬようご自愛ください。
転居先住所
紫陽花の色が美しく映える頃となりました。
突然のご報告となりますが、このたび下記の住所へ引っ越しました。
お手間をお掛けしますが、住所録を変更していただけると幸いです。
転居先は、○○駅の□□改札口より徒歩△分のところになります。
近くに来られる機会がありましたら、是非ともお立ち寄りください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
転居先住所
時候は、季節によって表現が異なります。代表的な1月~12月までの時候をまとめておいたので、参考にしてください。
そのほか時候には、さまざまな表現があります。気になる人は、インターネットで「時候」を検索してみてください。
1月
「初春の候」「列寒の候」「お正月を過ぎて、ますます寒さが厳しくなってきました」「年が明け、春の訪れが待ち遠しく感じられます」
2月
「節分の候」「晩冬の候」「春の気配を感じつつ、まだまだ寒い日が続いております」「そろそろ桜もつぼみを膨らませる季節となりました」
3月
「早春の候」「春暖の候」「春分を過ぎて、桜の開花が楽しみな季節となりました」「ひな祭りを終えて、日増しにあたたかな日が増えてまいりました」
4月
「桜花の候」「陽春の候」「春もたけなわの季節となりました」「桜の花のたよりが聞こえてくる季節となりました」
5月
「新緑の候」「晩春の候」「気持ちのよい春の季節も残すところわずかとなりました」「すがすがしい新緑の香りを感じさせる季節となりました」
6月
「梅雨の候」「紫陽花の候」「梅雨の晴れ間の快晴を待ち望む日が続いております」「梅雨に入り、うっとうしい毎日が続いております」
7月
「猛暑の候」「盛夏の候」「夏の暑さが本格的になってまいりました」「海山が恋しい季節となりました」
8月
「残暑の候」「立秋の候」「連日の厳しい残暑が続いております」「厳しい夏の暑さも残すところわずかとなりました」
9月
「初秋の候」「秋分の候」「秋風が訪れ、夏の日差しも和らいでくる季節となりました」「朝夕が過ごしやすくなってまいりました」
10月
「紅葉の候」「秋冷の候」「紅葉が見ごろの季節となりました」「さわやかな秋晴れの日々が続いております」
11月
「晩秋の候」「初霜の候」「紅葉も終わりを告げて、冬の季節が近づいてまいりました」「朝晩がめっきり寒くなる季節となりました」
12月
「初冬の候」「師走の候」「師走に入り、慌ただしい日々が続いております」「年の瀬も迫ってまいりました」
頭語と結語を入れた文例
頭語は、手紙やはがきの冒頭で使う言葉で相手に対する敬意を表します。締めくくりとなる結語と対になっており、必ず同時に使ってください。
複数ありますが、とりあえず頭語の「拝啓」と結語の「敬具」だけを覚えておけば間違いなし。頭語と結語を付けると、時候を加えたときよりも丁寧な文章となります。
そのため、頭語・結語を使った場合は、フランクな文章は控えるべきです。お世話になった先輩や先生、仕事先の上司など、目上の人への転居はがきで使いましょう。
拝啓
盛夏の候、皆さま方におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて突然のご報告となりますが、○月○日より住み慣れた地を離れ、下記の住所へ引っ越しました。
○○線○○駅から徒歩○分の場所となります。
転居したばかりで戸惑っていますが、散策しながら少しずつ新しい場所に慣れていく所存です。
すでに荷物の整理は片付いておりますので、付近へお越しの際には、ぜひ一度お立ち寄りください。
心よりお待ち申し上げております。
今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
本来であれば、慶事に区切りをつけないという縁起担ぎの意味から、文章に濁点を付けないのがマナー。とはいえ現代においては、よほど形式を重んじる人へ向けた場合を除いて、あまり気にする必要はないでしょう。
年賀状で転居したことを報告しても大丈夫?
転居はがきを出し忘れてしまった人、忙しさにかまけて出すタイミングを逃してしまった人、年末に近いタイミングで引っ越した人ならば、年賀状で転居したことを伝えてみてはいかがでしょうか。
転居はがきと年賀状と兼ねても良いの? と思うかもしれませんが、近年では増えているのが現状です。多くの場合、転居はがきを送りたい友人・知人は、年賀状を送るリストと直結するはず。
また、郵便局で転居届を出しておくと、1年間は旧住所への郵便物を新住所へ転送してくれます。
相手が転居したことを知らなくても、翌年の年賀状は問題なく届けてくれます。 これらの理由から、転居したことを年賀状で伝える人が増えているというわけですね。
さて、年賀状で転居したことを伝える場合、前述の「時候」は年賀状の挨拶が兼ねてくれます。「頭語」と「結語」も必要ありません。
明けましておめでとうございます。
下記の住所へ引っ越しました。
お近くへお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。
今年もよろしくお願い申し上げます。
転居先住所
年賀状では写真やイラストなどを使う場合が多く、文章のスペースは限られています。シンプルな内容のほうが、すっきりとしたレイアウトになります。
親しい人なら、手書きで一言加えておくべき。親密さも深まるというものです。
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